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1票の重み

2009.02.17

 

 私には、「お疲れ様でした。」等ねぎらいの言葉や「政策冊子感銘を受けました。」「立会演説会感動しました。」といった賞賛のお言葉、或いは「くやしいーっ!!」といった率直な感想に至るまで様々な反応が今なお寄せられています。

 先日は、ある先生に「折角応援して戴いたのに190票しか取れなくて申し訳ないです。」と申し上げたところ、その先生は、「いいえ。武本先生の票は、派閥やしがらみ、利害関係と関係のない、正味の票ですから、1票の重みが違います。胸をはれます。」と言われました。
 私はこの言葉を聞いて目頭が熱くなるのを感じました。
 このように応援して下さる方の言葉により何度同じような感動の気持ちを味わったか分かりません。

 政治の世界に例えれば、各弁護士会の会長は県知事に、日弁連の副会長等日弁連の役員は国会議員に例えることができるかもしれません。
 大阪府の知事の例を取り上げるまでもなく、弁護士会の会長になってできることは、日弁連の理事と比較しても、非常に広範で、権限も強力です。
 そのため、会長になってやりたいことが私にはたくさんありました。
 それが落選したことにより果たせないことは非常に残念です。

 しかし、今回の選挙に立候補したことは決して無駄ではなかったと思います。
 これから兵庫県弁護士会の会長に立候補する方で、「司法試験合格者数3000人を見直さない」との滅茶苦茶な政策を取る方が出る可能性はなくなりました。
  それだけでも立候補した甲斐があったというものです。
  しかも、私が選挙活動で得られたものは、多くの先生方との信頼と友情等々数え上げればきりがありません。

  私が司法改革の問題に携わり始めてからまだ9年です。
  この程度の挫折であきらめてなんかいられません。  
  私の闘いは、これからも続きます。
  明日も、明後日も、そして、明明後日も・・・・。
                                   弁護士 武本夕香子

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