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長野県弁護士会で1000人決議可決

2010.11.22

 

 2011年11月20日に長野県弁護士会で「司法試験合格者を段階的に削減し、弁護士人口が4万人に達した以降、これを維持するため、司法試験合格者を年間1000人規模とする法律制度の運用を求める。」との臨時総会議決が、賛成85票、反対33票、棄権15票で可決されたそうです。

 小林正会長はじめ総会決議に向けご尽力戴いた先生方におかれましては本当にお疲れ様でした。さぞや大変だったと思います。

 兵庫県の1000人決議も、結果だけ見れば、トリプルスコアで可決されたわけですから、簡単に可決されたように見えますが、実際は、それはそれは大変でした。
 
 特に、長野県弁護士会は、多くの弁護士が信州大学の法科大学院生の司法試験合格に向けて涙ぐましい努力を続けられ、やっと司法試験合格者を生み出すことに成功し、歓喜きわまっていたところですから、長野県の会員の皆様が司法試験合格者数を削減させる方向での決議を可決させるには、どれほど大変な勇気とエネルギーが必要だったかは容易に想像がつきます。

 1000人決議に対する反対意見への小林会長の反論も拝見しましたが、これまで法曹人口政策会議に出てきた様々な意見にも配慮した素晴らしい意見を展開されていました(一箇所のみ留保すべき部分はありましたが・・・)。

 長野県弁護士会は、不肖私が今年6月に山本剛嗣と対比する形で法曹人口の会員集会で講演をさせて戴いた弁護士会ですので、「1000人決議」が通ったことについては、ひとしお感慨深いものがあります。
 
 長野県弁護士会の特殊事情に鑑みれば「段階的に削減」「4万人に達した以降」という限定があったとは言え、もはや「1000人」以上の人数での決議は到底考えられないところまで来ていると言うことではないでしょうか。

 これで「1000人決議」は、埼玉県弁護士会、栃木県弁護士会、中部弁連、兵庫県弁護士会に続いて長野県弁護士会と5つに増えました。

 来年2月には、某弁護士会でも「1000人決議」の総会に向け準備されているようです。

 今、司法改悪を是正するための真の改革、すなわち、上からのトップダウン方式によるものではなく、ボトムアップの改革が行われようとしています。

 中央での意見を覆すべく、私達平会員のエネルギーを今こそ結集すべき時にきています。

 皆様、これからも、あきらめずに頑張りましょう!!


  


 
 
 
  

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