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日弁連法曹人口政策会議傍聴者の感想

2010.12.20

 

 昨日のブログで指摘させて戴いた通り、日弁連法曹人口問題政策会議の中で行われている議論のご紹介は禁止されることになったので、それはできませんが、一昨日の政策会議に出席された傍聴者の発言は、古い化石時代の規定を持ち出しても禁止の効果は及ばないと思いますので、今日は、傍聴者の感想を以下にご紹介させて戴きます。

 ・ 政策会議で発言された意見でも平会員との意見と乖離した意見が沢山あった。
  法曹人口問題に対する感覚が若い弁護士とあまりにも違い過ぎる。

・ とりまとめ案には、「市民に支持され、理解される政策」と謳っているが、この中間とりまとめ案を見て理解できる市民がいるのだろうか。
  「市民に理解され」というためには、もっとわかりやすい書面にすべきではないか。
  この中間とりまとめ案では、何が言いたいのかが、あまりに玉虫色で分からない。

・ これほどまでに司法試験合格者数についての総会決議や弁連決議が多数行われているのに、何故それらが完全に無視された形で議論が進むのかが理解できなかった。
 中間とりまとめ案でも、これまでの各単位会等の総会決議等に記載された理由等が全く取り入れられていない。市民の意見などを聞くと言いながら、結局、日弁連ではトップダウン方式であることが良く分かった。
 これで「市民の理解を得るための政策」と言われても説得力がない。

・ 相当数減員というのは、何人を言うのか、この中間とりまとめ案では市民も分からないが、我々も どのような活動をしたらよいのか分からない。
  この中間とりまとめ案で活動しろと言われても活動ができない。
  やはり「相当数減員」の人数を入れるべきだと思う。

・ 発言されていた先生方の意見を聞いている限り、多数の方が、早急に司法試験合格者数を削減すべきとの意見を持たれていると感じた。

とのことです。

 東京で行われている政策会議の傍聴にわざわざ来て戴けるような先生方は、さすがに皆さん鋭いです。

 今後の政策会議の日程は、平成23年1月12日(水)午後2時~5時、2月19日(土)午前10時~午後3時です。

 ※傍聴には、日弁連に対して事前申入れが必要です。
 

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