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毎日新聞へのリークと議事公開

2011.12.24

 

 日弁連法曹人口政策会議の「まず、1500人に減員」との最終取り纏め「案」が毎日新聞へリークされた問題については、元法律新聞編集長の河野真樹氏もブログで言及されています。
http://kounomaki.blog84.fc2.com/blog-entry-352.html

 河野氏が指摘されるように、日弁連法曹人口問題政策会議のような全国民に影響を及ぼすような公的で重要な会議は、できる限り公開にして、誰がどのような意見を言っているのかを会員はもとより広く世間に知らしめるべきであると思います。

 私達もその観点から法曹人口政策会議の冒頭で「議事録を逐語議事録にして欲しい。」「発言者を明記して欲しい。」「ブログ等で内容を書かせて欲しい。」等々と議事をとめてまで、かなり意見しました。

 しかし、事務局は、最終的に、議事録は要約議事録、発言者は氏名を公表せず所属単位会のみ記載する、ブログでの掲載は駄目、メーリングリスト上でのメールの転送も原則禁止、マスコミに流すことなど言語道断といった徹底した秘密主義を採りました。実際、要約議事録の中で都合の悪い事務局の発言が削除されていたこともありますし、私達の発言もニュアンス等かなり現場の発言とは異なる印象を受けます。

 実は、私は、日弁連法曹人口政策会議の委員に選任されるにあたって、「『武本さんが、もし、ブログ等で会議の内容を公開したら、即刻武本さんを委員から外す。』という噂が流れているから、情報管理にはくれぐれも気をつけて下さい。」と忠告されたことがありました。その方は、私が委員から外されては困ると思い、善意から忠告してくださったのだと思います。しかし、そのような「噂」を故意に流して、私の口を封じようとした人達ないしは勢力が存在したことは間違いないのだろうと思います。

 私は、このような重要な会議の内容を会員に知ってもらえないとすれば非常に不当だと思い、また、議事内容を公開にしなければ、無責任な発言が続くと思いました。

 そこで、私は、毎月発行される兵庫県弁護士会の会務月報に日弁連法曹人口問題政策会議の報告を書かせて戴き、カンパを募り兵庫県弁護士会所属弁護士に傍聴に来て戴くことにしました。

 すると、法曹人口政策会議における推進派の傍若無人な発言は徐々に陰を潜め、或いは、慎重な内容に変化していきました。

 これにより日弁連法曹人口政策会議の秘密主義は、司法改革推進派、旧主流派による制約ではないかとの確信が強くなったことは無論言うまでもありません。

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