最新情報詳細 一覧へ

< 一覧へ

日弁連臨時総会開催について

2016.03.16

 

 平成28年3月11日、有志弁護士の招集請求に基づく日弁連臨時総会が開かれました。弁護士有志の発議による臨時総会が開かれたのは19年ぶりだったそうです。
  今回の日弁連臨時総会の議題は、法曹人口・法曹養成問題でした。

 日弁連には、300名以上の弁護士による招集請求があれば、臨時総会を開かなければならないとの規定があります。

その規定に従い、全国の300以上弁護士有志で
「1) 司法試験の年間合格者数を直ちに1500人、可及的速やかに1000人 以下にすることを求める。
2) 予備試験について、受験制限や合格者数制限など一切の制限をしないよう求める。
3) 司法修習生に対する給費制を復活させるよう求める。」

との総会招集請求がなされ、平成28年3月11日に日弁連会館で臨時総会が開かれることになりました。

これに対し、日弁連執行部が対案として
「1) まず、司法試験合格者数を早期に年間1500人とすること
2) 法科大学院の規模を適正化し、教育の質を向上させ、法科大学院生の多様性の確保と経済的・時間的負担の軽減を図ると共に、予備試験について経済的な事情等により法科大学院を経由しない者にも法曹資格取得の途を確保するとの制度趣旨を踏まえた運用とすること。
3) 司法修習をより充実させるとともに、経済的事情によって法曹への途を断念する者が生じることなく、かつ、司法修習生が安心して修習に専念しうるよう給付型の経済的支援として、給費の実現・修習手当の創設を行うこと」

を求める総会決議を出しました。

  日弁連臨時総会について、まず、摩訶不思議な点として第一にあげられるのは、「3月11日」という日程です。これは日弁連臨時総会当日に高山俊吉弁護士が指摘していました。高山弁護士の演説は、素晴らしいものでした。

  日弁連執行部は、3月11日に総会を開くことになった理由として、日弁連理事会のみならず総会当日でも「3月11日しかクレオ(日弁連の会館で最も広い会議室)が空いていなかったから。」との説明をしました。

  しかし、3月11日というのは、言わずもがな東日本大震災が起きた日です。
  全国の弁護士が震災で被害を受けられた方々に対する哀悼と鎮魂を捧げるべき日です。

  しかも今年は、東日本大震災から5年目という節目の年でもありました。 
  実際、日弁連臨時総会を開くことが決められる前から、災害対策委員会は、3月11日のクレオでの企画を予定しており、実際にはクレオの予定は抑えられていました。
  日弁連臨時総会が開かれることが後から決められ、災害対策委員会の企画は、3月10日への日程変更を余儀なくされました。また、風化を防ぐための東日本大震災の写真展も3月11日を待たずに終了してしまいました。

 勿論他の日は他の日で、他の企画がクレオで予定されていたのかもしれません。

 しかし、東日本大震災で命を落とされた多くの方々、家族を失った方々を含め被災された東北の方々の悲しみや無念さを思うと、「他の企画は変更できないが、東日本大震災の企画は変更することもやむを得ない。」といった感覚が私には理解できません。

pagetop