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元弁護士からのお便り(その2)

2017.10.27

 


 元弁護士のお話をブログにアップしたところ、知り合いの弁護士から「この人は客観的で合理的な判断ができる人で、かつ決断力がありますね。」「この人の言う通りだが、なかなかできない。」「早く続きを書いて欲しい。」旨督促のご連絡を頂戴しましたので、続きを書かせていただきます。

 お手紙を頂戴した元弁護士の話によれば、「見切りをつけている中堅弁護士は、自分だけではない。同期ではないが、1年か2年くらいしか変わらない中堅弁護士でこれまでは事務員を複数人雇い、駅前の場所に事務所を構えて、いかにも羽振りの良さそうな弁護士が事務員を全員辞めさせて、価格の安い郊外の土地へ事務所を移転した。自宅兼事務所なのだと思う。もちろんその人に直接訪ねるわけにはいかないので、あくまでも憶測にすぎないが、それ以外に理由があるとは思えない。」「また、賢い人は、皆弁護士業から足を洗っている。60期台の若い弁護士が弁護士を辞めて大企業にさっさと社員として入った例を知っている。」「溺れる船から逃げ出すように弁護士を辞めたり、登録替えをしたりしているようだ。」
 「もちろん弁護士の業務は、とてもやりがいはあるし、私もお金のために弁護士になったわけではない。しかし、少なくとも経済的基盤がある程度保てる状態でないと、精神的にもたない。」「弁護士は、誰から、或いは、どこから攻撃されるかもわからない。もともと紛争当事者間の問題を扱っているのだから、攻撃されるリスクは非常に高い。ストレスは他の職業と比べ物にならないほど大きい。にもかかわらず、自分や家族の生活のことや売り上げの心配からしなければならないとすると精神的に到底やっていけない。」
「自分はまだ弁護士業を辞めることができる状態だったから恵まれていると思う。弁護士業を辞めたいと思っても辞められない人も沢山いると思う。特に若い人は、なかなか辞められないのはないか。ただ、若い弁護士は、もともと業界に入る前からわかった上で入ってきているから、リスク等も織り込み済みなのかもしれない。」
 「司法改革は、お金のあるブルジョア弁護士が好きで進めたのではないかと思っていた。当時も漠然とおかしいとは思っていたが、自分が巻き込まれて、その酷さを実感した。」「武本さんが昔から司法改革に対して意見していることは、地方でも皆結構知っている。これからも是非発言し続けて欲しい。頑張ってください。」とのことでした。

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