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日弁連会長選挙!

2020.01.23

 

 2月7日に日弁連会長選挙が行われます。
 今回は、なんと5名の先生方が立候補されています。

山中理司弁護士のブログ
 https://yamanaka-bengoshi.jp/2020/01/12/2020kaityousenkyo-rikkouhosha/
河野真樹氏のブログ
 http://kounomaki.blog84.fc2.com/

 
 私は、1月20日に行われた仙台の公聴会と同月23日、大阪で行われた公聴会に参加してきました。
 5人の候補者の先生方は、いずれも選りすぐりの方ばかりで、皆よく練られた演説と質疑応答に感心しています。

 でも、私の応援している千葉県弁護士会所属の及川智志候補の最終演説は、特に秀逸で、いずれの演説も感動して涙が出てきます。その場におられる弁護士も感心しておられるのか、終了後は水を打ったように会場がシーンとします。

 大阪の公聴会後は、ある会員から「私は、別の候補者に投票するつもりだったけど、及川候補と国府弁護士の演説と質疑応答が素晴らしかったので、及川候補に投票することにしました。」との有難いご連絡を頂戴しました。

  私もあまりにも感動したので、及川候補の演説を以下に貼り付けます。 
 
 ☆及川候補のホームページ
  https://oikawasatoshi2020.com/?fbclid=IwAR0cMcW5KIhRKcT3qmklpYOzYbHGs2jXRqOA1RzVf29yqHv5VlYFo6GzUsc
 
 (仙台公聴会における及川候補の最終演説)

私は1999年に弁護士になりました。
そのころ商工ローン地獄っていうのがすごかった。
若い方の中には、商工ローンってご存じない方もいるかもしれません。高利貸しです。
借主が返せなくなると保証人から取り立てをすると。
そういうビジネススタイルで日栄、のちのロプロ、商工ファンド、のちのSFCGというようなところが、大変金儲けを、業績を伸ばしていました。

私の依頼者もたくさん死にました。
保証人に迷惑かけたくないからといって、保険金を得るために自ら命を絶ってしまったというケースがたくさんありました。
私は弁護士になってすぐそういうケースがいっぱい来てですね、そういう人たちがいっぱい来て、毎日毎日、必死でこの人たちを助けたいと思って仕事をしていました。
でも助けられない人もいました。

で、そういう被害をなくすには法律や社会を変えなきゃダメなんだなって思いました。
それでその頃そういう問題と戦っていた東京の宇都宮健児さんとか、大阪の木村達也さんとか、仙台の新里宏二さんとかといっしょに活動させていただいて、
何度か今日もお話しさせていただきましたけれども、多重債務被害、自殺の問題などを少しは解消できてきたのかなと思います。
そのための運動を市民と一緒にやってきました。

弁護士の仕事ってとっても素晴らしいなって思ってます。
目の前の依頼者を救うこと、これは勿論ですけれどもそれだけではなく、自分が正義だと思ったことを良心に従って自由にやれる。
私は、こういう弁護士の仕事を誇りに思っています。
だから、この弁護士の仕事を、次に繋いでいきたい。

無茶苦茶ですよね、私51期です。
居並ぶ先生方は有名な、もう大変な重鎮の先生方。
私には派閥のバックもない。応援してくれる人たちも、もちろん感謝してますけど、そんなにたくさんいるわけじゃない。
金だってないです。
だけど私はやらなきゃいけない。
死んでいった依頼者のためにも、弁護士の仕事を守っていくために、私はやらなければいけないと思っています。
ですから、立候補しました。
自由と正義の弁護士、日弁連を守っていくために。
これは弁護士のエゴではありません。この国の人権擁護の在り方、司法の未来をどうするかの問題です。

ですから皆さん、変えることを恐れず、自ら変わることを恐れず、自分の正義と良心に従って選択をしてください。
その選択が、弁護士とこの国の人権擁護を、司法の未来を左右すると思っています。
私が伝えたかった事、今日ここに来た意義はそういうことです。
本当に皆さんにお話を聞いていただいて感謝しています。どうもありがとうございました。

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