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ロースクール世代の弁護士からの力強い応援演説!

2020.02.03

 

 下記は、杉本みさ紀弁護士の力強い応援演説です。
 杉本先生は、新60期でロースクール世代です。

        記

   愛知県豊田市で弁護士をしておりまして,13年目になります。
   年齢は53歳です。
(1)わたしが,及川さんに初めて会ったのは1年少し前のことです。
   ロースクールの恩師の先生に、「とてもいい人がいるよ。」ということで,会うことになりました。とても
  気さくで話しやすい方でした。
(2)わたしと及川さんには、いくつか共通点があって,まず,同級生でした。
   それから,紆余曲折を経て少し遅くに弁護士になったこと。
   とても事務所が小さいこと,などが共通点でした。
   そして,特に依頼者さんが,ほとんどお金の無い人,お金が払えない人ばかりで,ということが共通していて,
  とても共感しました。
   こういう人が,千葉で頑張って仕事をしているんだ,ということで,とても勇気をもらいました。
(3)その及川さんが,日弁連の会長選挙に立候補する。
   想像を超えていて,お金のない人の仕事ばかりしていて,普通の仕事も大変なんだろうに,日弁連の会長さんに
  なって,より良くていこうと思っている,ということに凄くびっくりして大ファンになりました。
   及川さんの素敵だな,と思うところを2点お伝えしたいと思います。
(4)まず一点目は,さきほどの,すごく生活に困っている人の事件をやっていらっしゃるところです。
   わたしの事務所も9割以上の方が,法テラス利用の方で,大体3割位が精神的な病を抱えている方という状況
  です。
   生活が困窮している人や精神疾患の人の支援は、本当に大変です。
   家族が複合的な問題をかかえていたり、事務所から車で1~2時間かかるところにもいかなければならない。
   でも,そういう方たちこそが,弁護士を求めていらっしゃいます。
   そういった手間のかかる案件が,行政や福祉や医療機関から紹介されてくる。そして,応えていく。こういうこと
  を一生懸命やっている及川さんは,本当に素晴らしい方だな,と思っています。
   私は,幸いにも同じ豊田市の何人かの弁護士と連携して対応しているけれども,及川さんのエネルギーには感服
  します。そういう方に,ぜひ弁護士会の会長になっていただいて,もっとも弁護士を求めている方に,リーガル
  サービスが届くようにしていただけるようになると,弁護士会もとっても素敵だな,と思います。
(5)もう1点は、弁護士の独立,権力に対する姿勢というところです。
   わたしも今のような仕事をしていると,行政と一緒に手を携えて,ケースを解決したり,ケースの中で見つかった
  課題を行政の施策に反映したり,弁護士のサービスを市民に利用していただくために,どういうふうな形で組み立てていけばいいか,ということを一緒にやっています。
   しかし,このプロセスにおいて,ときには(行政と)対立することもあります。
  言うべきことを言って,少し感じが悪くなることもあります。
   しかし,言うべきことはやはり言っていかなければいけません。
   弁護士は,やはり,もっとも権力から独立していなければいけない。
   また,依頼者さんからも,支援者さんからも独立していなければいけない。
   言うべきことを言う,ということは,本当にわかっている行政の人たちは,本当は,それを求めています。
   一瞬対立をしても,それを粘り強く訴えていくことで,そのプロセスの中で実現していくということが必要に
  なってきます。
   わたしの分野は,地元の小さな自治体ですが,及川さんが取り組もうとしているのは,つまり日弁連会長として取り組もうとしているのは、相手は国だと思います。
   国に対して,きちんと言うべきことを言っていく,という及川さんの姿勢は本当に心強いです。
   今の日弁連は,給費制の問題,刑事司法改革の問題など,言うべきことを言えていないとうかがっております。
   及川さんが会長になったら,言うべきことは言って,議論をすべきところはして,そして,それをオープンに国民
  にも問うて,そういうプロセスの中で,実現をしていこうとおっしゃっています。
    ぜひ,そんな方に会長になっていただきたいと思います。
(6)こんな及川さんが,会長になったら,日弁連は,とても素敵なところになると,心からワクワクしております。
   このような気持ちで,心から及川さんを応援し,推薦します。ご清聴ありがとうございました。
     
                                               以上

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