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福岡公聴会での応援演説(3)

2024.01.25

 

福岡での纐纈和義さんの応援演説その3

「法科大学院制度
法科大学院制度も現状を見れば既に破綻したと言っていいでしょう。予備試験のみならず在学中受験まで認められるようになってきました。勢い込んで設立された法科大学院も次々閉校に追い込まれました。現在残っている34校でも定員割れを起していないのはほんの数校です。
 法科大学院で学ばないと受験資格を得ることができないということは本当に正しいのでしょうか。法律の学びはどこで学んでもいいのではないですか。司法試験というものは本来公平で平等なものであるべきです。法科大学院で学ばないと受験資格を得ることができないという制度は不合理で不公平な制度ではないでしょうか。このような制度を設計したことが,破綻の一番の理由だと私は思います。公平や平等をまっ先に求めるべき弁護士や法曹が自ら不合理で不公正な制度を設計して喜んでいるのですから,法曹界全体が見放されることになりましょう。
 速やかに司法試験の受験資格制限を撤廃すべきであります。

法テラス
法テラスについても述べます。法テラスは,一言で言えば業務を法テラスに集中させ,法テラスに弁護士を呼び込み,そして弁護士を低額な報酬によって法テラスの下に屈服させようという制度としか思えません。国費を投ずるなら,国選の費用や民事扶助などにダイレクトに投入すればよかったのです。
今こそ大胆に法テラスを抜本的に改革すべきではないでしょうか。
司法改革路線に乗っかり突き進んできた日弁連ひいては法曹界は,その路線に乗っかったが故に今大変な危機に見舞われていると私は認識しています。先程も申しましたように法曹志願者が激減しています。
 弁護士の経済的基盤が大いに揺らぎ経済的魅力も失われつつあります。法科大学院制度や法テラスなど不合理不公平な制度を導入して平然としている法曹界,殊に弁護士界なのです。このような世界は今若い人が見限りつつあるのではないでしょうか。誇りの持てる日弁連であって欲しいのです。今こそ司法改革に何のしがらみもない及川さんに日弁連の会長になって欲しいのです。及川さんの何物にも屈しない強い力で日弁連を変えていくことが必要なのです。それが私の望みであり,そのために力を尽くすことが私のなすべきことであり私の責任です。九州の先生方どうか及川さんに少しでもお力添えお願いいたします。

 ご清聴ありがとうございました。」

引用終わり

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