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2009.10.16
国土交通省航空・鉄道事故調査委員会(現・安全運輸委員会)は、JR福知山線脱線事故の事故報告書を作成するにあたって公聴会を開き、公述人数名に意見陳述をさせました。
公聴会にあたり、JR西日本は、公述人として自己に有利な発言をしてくれそうな人4人をピックアップし、その方々に有利に発言するよう求めていたことが報道されています。
結局、4人のうち2人は選出に漏れ、公述人として選ばれた人は、JR西日本に有利になるように発言内容を変更することはなかったそうです。
また、JR西日本は、公述人として選出されなかった2人に対して「資料作成代(?)」として10万円を渡していたことも報道されています。
この報道が真実だとすれば、JR西日本という組織は、一体どこまで腐敗しているのでしょうか。
JR西日本が事故後、「JR西日本が悪かった。謝罪します。」と頭を下げていたのは、あれは一体何だったのでしょうか。
JR西日本は、報道陣の前では、頭を下げながら、その実、責任逃れしか考えていないと言われても仕方がないでしょう。
JR西日本が公述人や事故調の委員に近づき、事故報告書を有利に作成させようとした行動には、JR西日本の必死さが見て取れます。裏を返すと、JR西日本は、あの事故が防げたこと、JR福知山線脱線事故における自分たちの責任と違法性がいかに重大であったかを認識していたと言えるのではないでしょうか。
あの事故は、きっと防げたのです。