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2009.10.22
私は孔子の論語が大好きなのですが、その中でも最も好きなくだりが「子貢問曰、郷人皆好之何如、子曰、未可也、郷人皆悪之何如、子曰、未可也、不如郷人之善者好之、其不善者悪之也」という部分です。
これは要するに、孔子が子貢から聞かれて「皆から好かれる人は駄目。皆から嫌われる人も駄目。善い人から好かれ、悪い人から嫌われる人が最も良いのだ。」(かなりの意訳)と解釈できると思います。
この言葉は、何と素晴らしい輝きを放っていることでしょう!!
我が国の社会では、皆から好かれることが一番大事なことのように言われます。
そのために悪い事柄や人を的確に指摘・批判することができず、結局は、八方美人的発言を繰り返したり、泣き寝入りを強いられることが多いように見えます。
しかし、正しいと信ずることを言えば、自ずとそれが誰かの利害や考えと相反することになります。その結果、一部の人から激しく嫌われたり、憎まれたりすることを避けることはできません。
一部の人に嫌われることを気にしていたのでは、信念を貫くことはできません。
周りを気にしていては、いずれ真実が言えなくなってしまいます。
私は、人の言うことを聞き過ぎてしまうのが欠点なのですが、「ここぞ」という時は、仮に一部の人に嫌われても正しいと信ずることを言い、人から「やり過ぎ」と評価されることがあっても正論を言い続ける、そんな人間でありたいと考えています。