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2009.10.30
毎日新聞のニュースで、静岡県浜松支部の裁判員の記者会見の内容が報道されていました。
「裁判員をまたやってみたいか」という質問に、記者会見に応じられた裁判員は、皆口をそろえて「やりたくない」等々答えたそうです。
裁判員の1人は「裁判員制度の趣旨が伝わってこない。気持ちが反映されないと感じた。覆らないんだなって。3日間、裁判に付き合わされただけじゃないのか」と疑問を呈したそうです。
また、同じ裁判員が「裁判官から『法律で決められているので』と説明されてしまうので、何も言えない」と述べたことも報道されていました。
これら裁判員の感想は、裁判員制度の本質的欠陥の一部を見事に突いていると思います。
要するに、①裁判員制度は、国民の多くが望んでいない制度であるということ、②裁判員制度が何故導入されたかがわからないこと、③「司法の市民参加」といっても裁判員は『お飾り』に過ぎず、裁判員の意見が取り入られる余地がほとんどないこと、すなわち、裁判員制度は市民のための制度ではないこと④一般市民から選ばれる裁判員は、職業裁判官から法律を盾に意見されるとほとんど反論が余地がないこと、すなわち、市民裁判員は職業裁判官から圧倒的に劣勢の立場におかれ、対等な意見交換はあり得ないことです。
裁判員制度の問題点は、これだけに限られません。
「違憲のデパート」と言われる裁判員制度は、一刻も早く廃止されるべきでしょう。