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2009.11.01
「開業医は208万円で、病院勤務医123万円の1・7倍となり、開業医と勤務医の格差」があるとの報道がされました。
確かに、開業医の月収が208万円と聞くと、非常に高く、勤務医よりも圧倒的に条件が良いような印象を受けます。
しかし、開業医には、退職金制度がないだけでなく、病気をしても、高額なリース代、従業員への保証、医院家賃等々経費は同じようにかかります。そのため、高額な保険料を支払わない限り医院を閉める間の赤字分の負担を覚悟しなければなりません。当然のことながら、有給休暇もありません。何の保証もありません。
危ない人が来ても誰も助けてくれません。
また。営業に失敗すれば、破産する危険にも晒されています。
勤務医には、こういったリスクがありません。
弁護士も開業医と同じことが言えます。
弁護士は収入が高いと言われますが、裁判官や検察官が退職時に支払われる数千万円という退職金は、当然のことながら弁護士にはありません。有給休暇もなく、病気をしても何の保証もなく、破産のリスクを負っているのも開業医と同じです。
このような違いを無視して、「開業医の収入は高い」、「弁護士の収入は高い」と言われるのはいかがなものでしょうか。
ただ、弁護士は、「ワーキングプア弁護士」と言う言葉まで出てきているように、高額な収入が確保されるのは、ほんの一握りの例外的弁護士に過ぎなくなってきましたが・・・。