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2009.10.31
兵庫県弁護士会には各地に支部があり、その一つに姫路支部があります。
兵庫県全体には、平成21年度現在600名近い弁護士がいますが、姫路支部に登録している弁護士は70名です。
先日10月30日金曜日に、その姫路支部で「司法試験合格者を段階的に1000人程度に減らすべき。」「兵庫県県弁護士会は政府に対し、これを求めるべく総会で決議すべき」旨の決議案が、可決されたそうです!!
出席会員59名(委任状出席も含まれます。)のうち、賛成51名・反対3名・棄権4名の圧倒的な多数で可決されたとのことです。
ちなみに、委任状出席とは、総会に参加できない人が事前に書面による投票を行う制度です。
司法試験合格者数激増が言われ始められた平成12年当時から、弁護士に対する需要はありませんでした。
少子高齢化社会で経済活動は縮小を余儀なくされ、人口は減少していきます。
将来的に見て弁護士の需要は益々経る一方です。
必要以上の弁護士が巷に溢れかえっても良いことはありません。
それは、諸外国の例、特にアメリカの実情を見れば明らかでしょう。
司法試験合格者数を500人から3000人に増大させれば、どのような社会的弊害が出るかは当然予想されたことで、それに警鐘を鳴らす弁護士も少なからず存在しました。
約9年経って、司法改革に反対する弁護士が大多数を占めるに至ったのです!
平成14年、私は、司法改悪に対する弁護士会の政策転換を訴えて、兵庫県弁護士会の会長選挙に立候補しました。
当時、私は弁護士になって5年目でしたが、兵庫県弁護士会の会員総数400名程度の中で約60名の票を得ることができました。
今年も司法改悪反対の政策を進めるべく、再度兵庫県弁護士会会長選に立候補しました。
得票数は、190票(ちなみに、対立候補者は308票)で、敗戦こそしたものの3倍以上の得票数を獲得することができました。
以前は500人程度だった司法試験合格者数が2000人を超えたのは約2年前に過ぎず、現在は2200人程度ですが、弁護士が多すぎることによる社会的弊害は既に確実に表れてきています。
姫路支部の決議のご報告を伺った時は「『一刻も早くこの流れを変えなければ』との思いから、活動してきたこの9年間が無駄ではなかった。」と思える一瞬でした。