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2009.12.19
ここ数ヶ月の間に「今から考える財産管理」というテーマで3回ほど講演をさせて戴きました。
振り込め詐欺や架空請求等々を例にあげるまでもなく、近年高齢者の財産が非常に狙われています。
高齢者が抱える将来や健康への不安や寂しさといった心の隙間に入り込み、多額の財産を騙し取るための様々な手口が次々と考案されるのです。
高齢になると、どうしても判断力や理解力が落ちてしまいます。
誰しも、それらを避けることはできません。
そこを狙われるのです。
判断能力が低下し、財産管理をすることが困難になった場合にその方の財産を適正に管理する方法として後見制度があります。
後見制度には、①判断能力が低下していない段階で事前に契約で後見人となるべき人を決めておく「任意後見制度」と②判断能力が低下した後になって家庭裁判所が後見人を選任してくれる「法定後見制度」があります。
また、亡くなった後の財産の処分については、元気なうちに、遺言書、特に公正証書遺言を作成しておくことをお勧め致します。
人は1日24時間のうち、その3分の1を睡眠に、残り3分の1以上の時間を、働くことに費やします。
よって、財産は、その方の人生そのものといっても過言ではありません。
財産を騙し取られることは、その人のこれまでの人生の一部を切り取られるのと同じように辛いものなのです。
また、親族間での財産についてのトラブルは、精神的に本当に疲弊してしまいます。
「転ばぬ先の杖」
今のうちに正確な知識を持っておいて損はないと思います。