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蒼天已死

2010.01.09

 

 日弁連会長選挙で山本剛嗣氏に投票を呼びかける若手の会からファックスが届きました。
 その中で、日弁連の次期会長立候補者が若手に「蒼天已死」なんかじゃない!!若手の頭上には無限の蒼天が広がっている!」と呼びかけています。

 「蒼天已死」とは、三国志からの引用と思われます。
 漢王朝への蜂起を計画した張角が「蒼天已死 黄天當立 歳在甲子 天下大吉」(蒼天已に死す 黄天當に立つべし 歳は甲子に在り 天下大吉)をスローガンに皆で立ち上がろうと農民一揆(改革)を呼びかけたのを引用されているわけですよね???

 そうすると、「蒼天已死」なんかじゃない!!」とは、「これまでの政府(日弁連のとでも言い換えられるでしょう)は素晴らしい。」「改革などする必要はない。」という流れになるなのではないでしょうか。
 自分が保守的な人間であるということを吐露したいのでしょうか???

 というのも、「蒼天」とは、あおぞらという意味以外にも上帝・天帝という意味があり、張角の言う「蒼天」とは、明らかに漢王朝を指しているからです。

  まぁ、山本氏は「これまでの司法改革路線は間違っていない」と言われているのですから、ある意味一貫しているとも言えますが、「蒼天已死」なんかじゃない!!」というのは、会長選挙で若手に投票を呼びかけるスローガンとしては、いかにも不適切です。

 「若手の皆さん。私が日弁連の会長になっても、何もしません。現状が良いのだから!」と宣言して、何か得があるというのでしょうか???
 若手がそんな候補者に投票するとでも思っているのでしょうか???
 無理して三国志なんか引用する必要などないのに・・・。

 
 ところで、今年のお正月に引いたおみくじが「大吉」でした。
 
 さぁ、若手弁護士の皆さん。まさに「蒼天已死 黄天當立 歳在攻甲子 天下大吉」(蒼天已に死す 黄天當に立つべし 歳は甲子に在り 天下大吉)です。
  
 司法改革路線が破綻したことはもはや明白となりました。今年こそは、これまでの日弁連の司法改悪路線を打ち破り、派閥支配を打破して、弁護士会の民主化を図るべく、若手弁護士から一揆を起こそうではありませんか!!


添付資料添付資料を見る(PDF: 71 Kbyte)

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