〒664-0852 伊丹市南本町2-4-6 コバコンスビル2F
TEL: 072-787-8010 FAX: 072-787-8011
MAIL: takemoto@veritas-law.jp
2010.01.23
現在、兵庫県弁護士会では、司法試験合格者数を年間1000人程度にすることを求める旨の総会決議を出すべく、法曹人口問題プロジェクトチーム作成の決議案を執行部提案で常議員会に上程しています。
常議員会で可決されれば、兵庫県弁護士会の会員全員による総会決議の議題にすることができます。
法曹人口プロジェクトチームから1000人決議を常議員会に最初に上程したのは、9月のことでした。その時は、賛成10、反対6、棄権6で否決されました。賛成の方が多いのに、何故否決されたの?と思われるかもしれません。実は、常議員会では、出席者のうち過半数の「賛成」を取らないといけないため、「棄権」は「反対」と同じ効果を持ってしまうのです。
9月の常議員会では、常議員及び役員から「何故、他の委員会に意見を聞かないのか。他の委員会に意見を聞くように。」とか「プロジェクトチーム全員から賛成・反対の決を採れ。」「内容が過激で賛成できない。」「他の1000人決議を示されても何の参考にもならない。」等々本当に様々なことを言われました。
実は、これら常議員や役員から言われたことは、全てプロジェクトチームの方で既に議論を尽くし「他の委員会に意見照会をしない。」「プロジェクトチーム全員に意見を既に求めているのであるから、改めて賛成・反対の決を取る必要はない」等々委員会で正式に決定した事項でした。
プロジェクトチームでいかに汗を流しても、その決定が何故これほどまでに軽視されるのか、私には理解できませんでした。また、これまで、委員会が上程する決議案について他の委員会に意見照会をしたり、委員全員から書面で賛成・反対の決を採るなどといった前例もありませんでした。何故この決議案だけ他の決議案には求められないハードルが設けられなければならないのでしょうか。このようなハードルが司法改革を進める際に設けられたことなど一度としてなかったのに・・・。
理不尽な思いを抱きながらも、それでも、プロジェクトチームの方では常議員や役員から言われたことを全て言われた通り実施し、内容も一から練り直し評価や意見に亘る部分をカットして誰からも反対されにくい、「無難」な内容の決議案を12月の常議員会に提案しました。
ところが、12月の常議員会でも、またまた、直前に不意打ちの強烈な横やりが入り、継続審議になってしまいました。
そこで、12月で常議員や役員から改めて言われたことを、プロジェクトチームの方で言われた通りに全て実施しました。
1月27日は、再度常議員会で、総会決議に上程するかどうかについて審議して戴く予定です。
さて、3度目の正直となりますかどうか・・・。