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日弁連会長選挙迫る

2010.02.02

 

 今週末の2月5日は日弁連の会長選挙の日です。

 私にも山本候補を応援する知人の弁護士から投票を呼びかける電話が架かってきました。私は、「山本候補は司法改悪に対する問題意識がない。」「これだけ弁護士の宣伝がテレビでもラジオでも電車のつり革広告でも氾濫しているのに、弁護士会が宣伝すれば弁護士の過剰供給を解消できるなどと言うのはとんでもない。」「過払訴訟の割合が東京地裁では46%となっている。大阪地裁では55%である。この過払訴訟がなくなってから深刻な事態が起こる。山本氏ではそれに対応できないではないか。」と申し上げて、宇都宮候補に投票するよう逆に説得してみました。

 その方の投票行動はおそらく変わらないでしょうが、山本氏が東京弁護士会の会長として「新司法試験合格者数を2100人から2200人」との意見書を出したのはほんの1年前です。それなのに、1年も経つか経たないうちに「現在の司法試験合格者数の更なる削減」をと言いつつ「弁護士会が合格者の数を軽々に明示すべきではない。」と仰っているのは、明らかな自己矛盾を来しているのではないでしょうか。
 というか、もう滅茶苦茶といっても過言ではないでしょう。
 このような論理破綻した言動に平会員が簡単に騙されると思っておられるのでしょうか。

 何しろ山本候補の賛同者や推薦人には、司法改悪のA級戦犯である歴代の日弁連の会長が名前を連ねているのですから、もうあきれるしかありません。
 「私達のようなお偉い人が推薦しているのだから、平会員は山本氏に投票して当然だろう。」と胸を張っている姿が目に浮かぶようです。
 これまで自分達が犯してきた失敗には目を向けようともせずに・・・。

 いつから日弁連はこのような官僚的な組織に成り下がってしまったのでしょうか。
 
 宇都宮候補の政策には、未だ心許ないところもあります。
 しかし、これまでの司法改悪路線を推進することしか考えていないお歴々のお偉い先生にこれ以上任せておくことはできません。
 主流派以外から当選者を出して風穴を開けるしかないのではないでしょうか。
 
 私達平会員が意思を表明できる場面はそう多くはありません。
 弁護士の皆さんの良心に基づいた投票を期待したいと思います。
 

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