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2010.02.17
以前、某法律の権威で、元最高裁判所の裁判官であった先生と対談をさせて戴き、それをまとめたものを冊子にして配布させて戴いたことがあります。
以後、年賀状等のやり取りをする機会に恵まれるようになりました。
先日、その先生からお便りを頂戴しました。
そこには「司法制度改革は総じてどうも失敗のようですね。いずれ再改革の動きが出てくるでしょう。」と書かれていました。
勿論私がどのような活動をしているかについてよくご存知の先生ですので、励ましの意味が込められていると思うのですが、それにしても大変うれしく思います。
「一度改革を始めたのだから、元に戻すべきでない。」
「日弁連は司法改革路線に賛成したのだから、後戻りはできない。」
このようなことを言われる方が未だに弁護士の中にはいらっしゃいます。
しかし、仮に改革をした結果、誤った方向であったことがわかったら、それを引き返すことが何故認められないのでしょうか?
「過ちて改めざる、これを過ちと謂う」
弁護士になるまでの生活費や学費のために多額の借金を抱えた弁護士、就職どころか弁護士登録さえできない人が増えてきています。それなのに、それでもまだこの司法改革は間違っていなかったと言われるのでしょうか?
どれほど過ちを繰り返せば、進路変更ができるのでしょうか。
司法改革を進めた先生方には、進めたことの責任として、自ら先頭に立って過ちを改める勇気を持って戴きたいと思います。