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明日は、日弁連会長選挙

2010.03.09

 

 明日は、日弁連会長選挙の再投票の日です。
 
 「山本候補が地方の票をかなり切り崩しており、今度は、山本候補が勝つ。」とか「前回と同じ結果になる。」といった噂は耳にするのですが、「宇都宮候補が勝つ。」との下馬評は聞いたことがありません。

 もし、前回と同じ結果になれば、再び新会長は決まらないことになります。その場合、現会長が継続して会長職を行うとか、副会長の年長者が代行して会長職を行うといった話が出ていますが、いずれにして会長不在の未曾有の事態を招くことに違いありません。

 山本候補から来たはがきには「再投票で全国の皆様の理解を得て、勝利させていただくことで、日弁連会務の空白を解消したい。」とあります。

 日弁連会務の空白を解消することが、そんなに大事なのでしょうか?
 それなら「山本候補は立候補を辞退すべき」との意見を複数の弁護士が自身のブログで明らかにしているように、山本候補が辞退しても会務の空白を解消することができます。

 弁護士登録5年目で兵庫県の会長選挙に立候補した時、私は面と向かって「同じ派閥の別の先生が立候補するのだから、立候補を辞退するように。」と強く迫られました。私は「意見が違うのに、何故立候補を辞退しなければならないのですか。立候補する自由は誰にでもあるはずです。立候補の自由は表現の自由のひとつではないですか。」と反論して、実際に立候補した人間です。

 その立場からして、私は山本候補に対して「立候補を辞退すべき」などと言うつもりは毛頭ありません。

 しかし、「再投票で全国の皆様の理解を得て、勝利させていただくことで、日弁連会務の空白を解消したい。」との発言はいかがなものでしょうか。その言葉の裏には、「自分が当選すべき人物である。自分に投票しない弁護士は、会務に空白について配慮しない駄目な弁護士である。」という批判が含まれているようにどうしても見えるからです。
 
 司法改革推進派の弁護士には「自分達だけが正しい。自分達に反対する者は悪者」と相手を切捨て、かつ、人を見下す傾向を強く感じます。

 小泉構造改革の時の「郵政民営化に反対する抵抗勢力は悪」という手法と全く同じです。

 小泉構造改革もその是非が問われ、政権交代を果たしました。

 これまでの日弁連の政策の失敗は明らかとなっています。

 主流派の先生方は、「日弁連は精一杯やってきた。こうするより他はなかっのだ。もし、違うことを言っていたら、もっと悲惨なことになっていた。」と言われます。

 言い訳はもうたくさんです。

 これからの私達の投票行動及び積極的な立候補行動等により、弁護士会でも主流派の先生方に表舞台から退場して戴いたらどうでしょうか。

 

 

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