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2010.03.26
3月23日、兵庫県弁護士会で「当会は,政府に対し,司法試験合格者を年間3000人程度にするとの政策について直ちに見直し,司法試験合格者を段階的に年間1000人程度とするよう求める。」との決議が賛成224名、反対75名、棄権43名(いずれも委任状出席を含む)のトリプルスコアで可決されました。
当日の審議は、5時過ぎから始まり、可決されたのが7時40分でしたので、2時間30分の長丁場でしたが、どなたも冷静な議論に終始し、「紛糾」したとまでは言えなかったように思います。
議論の中身ですが、反対意見としては、「土日・休日の法律相談等々弁護士が減員を叫ぶまでには、まだまだやることがある。」「法科大学院生に対する配慮が足りない。」「1000人の根拠が薄弱」「既得権益を守りたいだけではないか。」という意見が出ました。
賛成意見としては、「3000人増員を叫んだとき、日弁連には何か策があると思って賛成したが、その後の日弁連の施策を見ていると無策であることがわかった。」「社会的弊害が既に出てきている。」「増員を裏付ける法的需要はない。」「将来の弁護士にとって魅力のない社会にすべきではない。」といったご意見がでました。
当初、反対意見を述べられる方があまりに多かったので、私も大した意見ではありませんでしたが、とりあえず賛成意見を述べました。どちらかというと、反対意見の数の方が多かったように思います。
ただ、臨時総会の会場で流れていた空気は「賛成意見を述べずとも、弁護士激増による社会的弊害は明らかだろう。」というものでした。
昨年の会長選挙では煮え湯を飲ませてしまい申し訳ない思いをしていましたので、今回の臨時総会で勝利し、喜んでいた若手弁護士を見て、あまりのうれしさに、その日はほとんど眠れませんでした。
でも、本当の闘いは、これからです。