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2010.06.04
司法改革・郵政民営化に限らず、その他あらゆる場面で、何かと言うと「それは既得権益の擁護だ」との批判をされる場面に出くわします。
まさに、何とかの一つ覚えそのものです。
この「既得権益の擁護だ」との批判は、普遍的に批判としての意味をなし得ません。
なぜなら、「既得権益の擁護だ」との批判はあらゆる場面で適用され得る言葉だからです。
しかも、この一言で視聴者に悪いイメージを与えることができる万能調味料のような言葉です。
でも、結局は、昨日のブログにも書いたように、この言葉を吐く人に限って旧来勢力の既得権益を奪い取ることが目的であったりします。
例えば、司法改革を推進するときにも弁護士に向かって「司法改革に反対するのは既得権益の擁護だ」ということが散々言われました。
しかし、司法改革により今や法科大学院や文部科学省や裁判所の中に新たな利権が発生し、司法改悪を正すのに反対するのは、新たに利権を獲得した法科大学院の関係者だったりします。
そうです。司法改革に反対する私達だって、司法改革推進論者に向かって「既得権益の擁護だ」という批判を浴びせることができるのです。
いかにこの批判があらゆる場面で使える万能調味料であるかがお分かりいただけると思います。
でも、私達は、このようなお下劣な批判はしません。
相手に対してこのように意味のないレッテル貼りをして相手を貶めることにより、自分が相手と同じレベルになるのは自尊心が許さないからです。
また、相手が傷つくだろうと言う思いやりからでもあります。
でも、相手はそれがわからないので、未だに私達にむかって「既得権益の擁護ではないか。」という批判を浴びせます。
わからないということは害悪です。