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悪貨は良貨を駆逐する

2010.09.02

 

 知人の中堅弁護士が赤字経営のために事実上廃業することを知らされました。

 本当に優秀で、人格的にも周りの皆から尊敬されるような弁護士です。
 正義感も強く、弱者に対してやさしくて、「この人こそ弁護士であって欲しい。」心からそう思える弁護士です。
 
 どの弁護士が信頼に値するか一般市民が弁護士を見極めるのはきわめて難しいものです。

 弁護士のアドバイスが正しいかどうか、それを正確に判断できるのであれば、弁護士に依頼する必要はないでしょう。
 また、初対面で人格を見抜くのは、その弁護士の知識の正確さを見極めるよりももっと難しいのではないでしょうか。
 同じ専門性の高い医師の場合は、通常は、皆が繰り返し通いますので、口コミで、或は、自分の体験でもある程度その医師の力量等を判断できるかもしれません。

 でも、弁護士にめぐり合うのは、たいていの人が一生に一度のことです。
 医師と同程度に専門性が高い職業です。
 途中で弁護士を変えることもなかなかできません。
 
 「弁護士としての力量と営業力は反比例する。」

 我々の間ではよく言われることです。
 少数の例外を除いて一般的に当てはまる言葉であると思います。
  
 司法改悪により、どれほどの犠牲者を生み出せば、司法改悪推進派は満足するのでしょうか。

 本当にやりきれません。


 

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