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法曹人口政策会議での議論

2010.10.29

 

 日弁連法曹人口政策会議では、毎月、法曹人口問題について激論が交わされています。3時間があっと言う間に終わるのですが、最近は、司法改革推進派の先生方が結構発言するようになりました。
 膨大な議論の全てをお伝えすることは不可能ですが、前回の議論の中で驚くべき意見がありました。それは、「合格者数を1000人或は1500人に減らすべきと言うが、法曹人口を減らして司法が駄目になったら、皆さんはどのように責任を取るというのか。」といった趣旨の発言です。
 開いた口がふさがらないというのは、まさにこのことでした。

 司法改悪を進めておきながら、その結果、起きた弊害には知らぬ顔を決め込み、自分は微塵も責任を取ろうとしないのに、未だ発言力ある立場に身を置き、かつ、司法改悪反対論者に対して「失敗したら責任を取るべき。」といった意見がどうしたら、言えるのでしょうか。

 自分が自ら犯した失敗の責任を取ろうとしないで、上記発言をしても説得力がないということさえ気がつかないのですから、もう致命的です。

 とにかく法曹人口政策会議では、無責任、意味不明な発言が続々と出てきます。
 それが弁護士の口から出てくるのですから、まさに「見もの」です。 

 弁護士なら委員でなくても事前申込みしさえすれば、誰でも傍聴が可能です。
 法曹人口政策会議で実際にどのような意見が飛び交っているか、是非とも自らの耳と目で確認していただきますようお願い申し上げます。
 兵庫県では、交代で傍聴をするため、カンパを募りました。
 カンパにご協力いただいた皆様本当にありがとうございました。

 次回は、11月9日午後2時から5時まで、四谷の主婦会館プラザエフ地下1階で法曹人口政策会議が行われる予定です。



 

 

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