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2010.12.14
12月11日に仙台弁護士会で「弁護士は多いの?少ないの?市民の井戸端会議~市民の求める弁護士像と弁護士人口~」(仙台弁護士会主催、東北弁連共催、日弁連後援)が開催されたそうです。
私も是非拝見したかったのですが、私自身が講演が川西市であり、伺うことができませんでした。
そこで、人づてに市民シンポの様子を伺ったのですが、仙台弁護士会の市民シンポでは、まず、坂野智憲弁護士による基調講演が行われ、次に増員派と減員派に分かれた模擬ディベートやパネルディスカッションが行われたそうです。
基調講演では、隣接業種を入れれば日本の法曹人口は少ないとは言えないこと、増員論は法曹需要を考えれば根拠に欠けることなどが統計を基に坂野弁護士が丁寧に説明されたそうです。
パネルディスカッションでは、歯科医が「競争原理は医療や人権の領域にはなじまない。」「質の担保をするシステムを作らなければ、人数だけ増やしても意味がない。」旨発言され、青年会議所副理事長の方が「中小企業の経営者からすれば、弁護士と知り合う機会はいくらでもある。」「弁護士に相談する事案がない。」「弁護士が増えて訴訟リスクの方が心配。」「弁護士バッジをつけていれば、皆一人前と判断する。実はノウハウがないというのでは困る。」「テレビコマーシャルなどでマーケットを探している弁護士を見ると違和感を感じる。」といった正当なご意見が多数出たようです。
このような市民の発言を聞いていると、「市民には理解してもらえない。」という意見がいかに説得力がないかが良くわかります。
わからないのは、市民ではなく弁護士の方でしょう。
もういい加減に自省したらどうなのでしょうか。