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2011.01.05
事務所の仕事始めは明日からですが、今日から事務所に来て雑用を始めています。
年始ですので、まずは年賀状を見ることから始めました。
年賀状には、「日弁連の法曹人口政策会議の委員会で頑張って下さい。」といった励ましの言葉が弁護士から書き添えてあったりして「自分の代わりに頑張って欲しいとの気持ちが伝わってきます。
私としては、他人任せにせずに皆さんに頑張って欲しいと思うのですが、なかなかそう言うわけにもいかないのでしょうか。
他方で、他の弁護士から時々「何故そんなに武本さんは頑張れるのですか。」と聞かれることがあります。
疑問に思われる人の気持ちもよく分かります。
勿論私も人間です。
正直全てを投げ出して他の弁護士と同様に弁護士業務にのみ専念したくなる時もあります。
特に会長選挙に敗れた直後などは、自分がピエロに見えて「何故こんな思いをしなくてはいけないのか。」と心底あほらしくなります。
従って、当初は、司法改悪阻止に頑張っていても、絶望して投げ出したくなる気持ちも嫌というほど分かります。
でも、多くの弁護士は人助けのために弁護士業を選ばれたのだと思います。
司法改革は、目の前の依頼者のみならず、日本中の市民を巻き添えにする天下の制度改悪です。
司法改革の悪影響は100年に亘り及びます。
弁護士として一生に助けられる人の数は限られていますが、司法改革により弊害が及ぼされる市民の数はその何千倍、否、何万倍を遙かに超えるでしょう。
目の前の依頼者の人権擁護も大事ですが、司法改悪を阻止せずして目の前の依頼者だけを救っても意味がないと私は思います。
司法改悪阻止に向けて闘っている他の弁護士同志も「自分の生活」のために頑張っているわけでは決してありません。
皆「司法制度が悪くなることを分かっていて、それで手をこまねいて見ていたのでは後になって後悔する。」との一念から頑張っています。
また、司法改悪推進派のやり方は卑劣であることがきわめて多いのです。
それを見るにつけ、闘志が沸いてきます。
そこで、精神的、肉体的に疲れても、しばらくすると、また、新たな気持ちで頑張ろうと思えるのです。
今年も頑張ります。しかし、下からの改革というのは、少数で主導するようなものではありません。
皆様も是非一緒に頑張りましょう。
※平成23年2月26日(土)午後1時から兵庫県弁護士会本館4階講堂にて「弁護士大増員時代に見えてくる私たちの暮らしの未来を語り合おう。~失われるのは『和』の心か?!『やさしさ』か?!」と題する市民シンポを行います。
どなたでもご参加戴けます。事前申込みは不要です。お忙しいとは思いますが、皆様ご参加戴ければ幸いです。