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2011.01.17
昨年12月22日午後6時30分から、兵庫県弁護士会本館講堂で、日弁連法曹人口政策会議の中間とりまとめ案についての会員集会を行いました。
当日までに、ファックスで2回、全会員に会員集会への参加を呼びかけ、各メーリングリストでも会員集会への参加を呼びかけ、そして、参加できない会員に配慮して、ファックスやメールによる中間とりまとめ案に対する意見提出をお願いしました。
12月22日の会員集会当日は、再三に亘る呼びかけが功を奏したのか、24名もの多くの会員に参加して戴きました。
ファックスでも2名の方から御意見を頂戴致しました。
年末のお忙しい中、ご参加戴いた会員の皆様、本当に有り難うございました。
会員集会での意見(ファックスによる意見提出も含む)としては、
・「社会に理解され支持される政策作り」というのを法曹人口政策の糸口の決め手にしてはいけない。シリアスな問題は働く場がないということである。少ないパイを弁護士同士で奪い合うような社会が市民にとって良い社会と言えるのか。弁護士増加には一定の歯止めをかけるべき。今のペースは明らかに弁護士供給が過剰にすぎる。
・何故この「中間取りまとめ(案)」はここまで歯切れが悪いのか。妥協的な産物を出してあきらめるようなことをすべきではない。理論的に正しいことを言うべきである。5年後10年後の国民に対して、歴史的に恥ずかしいことを言っているかどうかを内容の本筋とすべきである。
・法曹人口増員により弊害は今や顕著である。例えば,法曹の質の低下による法曹サービスの低下は甚だしい。新しい法曹の就職難や悪徳弁護士の増加等の弊害が既に生じている。これによって被害を被るのは国民である。法曹人口増員に賛成の人たちは,増員を吸収する仕事はいくらでもあると考えているようであるが,供給は需要を生みださない。数値目標を定めて「1000人」程度に減員すると明確にすべきである。
・社会正義の観点から正しいと思う弁護士会独自の方針を貫くことが大切である。正しいことを市民や社会に弁護士会が分からせるようにしないといけない。市民やマスコミにおもねることはしないで戴きたい。
といった意見が相次いで出されました。
常議員会においてのみ検討する,或いは、担当委員会だけで検討する、といった単位会もあるようですが、兵庫県弁護士会では、全ての会員を対象とした会員集会を実施して本当によかったです。
兵庫県弁護士会会員のレベルの高さを感じた集会でした。