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2011.01.30
総務省が「法科大学院(法曹養成制度)の評価に関する研究会報告書」を出し、パブコメを募集していますhttp://www.soumu.go.jp/menu_kyotsuu/important/38572_1.html。
私も総務省に意見を送りましたが、総務省が発表するパブコメを拝見するとやはり「法科大学院は失敗だった。」「法科大学院は直ちに廃止すべき」旨の意見が大勢を占めていることが分かります。
私は法科大学院が始まる前から法科大学院に関する論文(https://www.veritas-law.jp/ronbun_doc/20091004143724_1.pdf)を出して、警鐘を鳴らしてきましたが、この論文に記載した法科大学院創設の弊害やデメリット等はその通り実現されたと言っても過言ではないでしょう。この論文を読み返して付け加えるところこそあれ、書き直すべき部分はほとんどないと思っています。
ところで、この総務省の報告書に対して 日弁連が「法科大学院(法曹養成制度)の評価に関する研究会報告書」に対する意見書について(要望) 」と題する意見書を
発表しました(http://www.nichibenren.or.jp/ja/opinion/report/110125.html)
日弁連の意見書については、様々な先生方がご自身のブログで取り上げられています。
「弁護士のため息」(http://t-m-lawyer.cocolog-nifty.com/blog/2011/01/post-fbfd.html)
「坂野真一弁護士のブログ」(http://www.idea-law.jp/sakano/blog/index.html)
「弁護士猪野亨のブログ」(http://inotoru.dtiblog.com/blog-entry-272.html)
「福岡の家電弁護士」(http://ameblo.jp/mukoyan-harrier-law/)
どの弁護士のコメントも至極ごもっともで、こんな文書で「日弁連」と弁護士全てをひとくくりにした意見書が出されたのではたまったものではありません。
内容も酷いですが、それにもまして酷いのが日本語のひどさです。
どの弁護士も指摘しておられますが、まずもって何を言いたいのか意味が非常にわかりにくい。悪文の典型例として上げることができます。
そう言えば、司法制度改革審議会の意見書もどれも酷い日本語でした。
官僚が書いた文章であることが丸わかりの、内容が非常にわかりにくい、持って回ったような表現ばかりの酷いものでした。
最近、教育の場では、英語の授業を競って強化していますが、日本(国語)の教育をむしろ強化すべきです。日本語さえ満足に読み書きできないのに、英語など勉強しても意味がないからです。
とにもかくにも、このような悪文の主体に自分が含まれると思われるのは、まっぴらごめんです。
日弁連のホームページに掲載された上記意見書は、内容においても許し難いものですが、弁護士がここまで酷い文章しか書けないというような誤解はくれぐれも止めて戴きたいと思います。
普通の弁護士は、もっとちゃんとした日本語を書きます。
司法制度改革審議会の意見書には、文章のひどさに加えて「人を感動させよう。」というくさい文章が方々にちりばめられてある最低最悪の文章でしたから、日弁連の上記意見書は、それと比較すれば「くさい」文章が無いだけでも「マシ」というべきかも知れませんが・・・。