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2012.01.14
今年も日弁連会長選挙の年がやってきました。
日弁連の会長は任期が2年なので2年ごとの選挙です。
今年の日弁連会長選挙には4名の弁護士が立候補しています。
そして、その政策は、1名を除いて3名が似通っており、その違いがわからないように見えます。
しかし、実際には大きな違いがあります。
旧主流派路線を踏襲しているか否かということです。
そこにおいて決定的な違いがあります。
3名のうち、山岸健司氏と尾崎純理氏は、その推薦人を見て戴いても一目瞭然ですが、旧来の主流派路線を踏襲しています。
旧主流派の人達から押してもらっていながら、その人達の政策を否定することができるでしょうか。
また、自分がこれまで言ってきた言動を翻して行動をすることができるでしょうか。
実は、それができる場合がただ一つあります。
それは、「これまでの日弁連の路線は間違っていた。」「私のこれまでの言動は間違っていた。」と自らの過ちを認めた場合のみです。
人間は、プライドもあります。自負もあります。義理もあるでしょう。
それらを全て断ち切るには、自らの過ちを認めて路線を180度方向転換する以外に方法はありません。
ところが、山岸氏も尾崎氏も、日弁連の、或いは、自らのこれまでの方向性の過ちを認めようとはされていません。
「これまでの方向は間違っていなかった。しかし、弊害が出てきているから、或いは、1500人路線を打ち出さなければ選挙で当選できないから」などと言った理由で1500人を叫ばれても投票者としてはしらけるばかりです。
実際、そのような理由で1500人説を打ち出しても、実現に向けた具体的努力をされるとは到底思えません。
日弁連会長選挙では、弁護士が簡単に騙されるかどうかが試されているのだと思います。