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2012.01.21
最近、たまたまお目にかかった修習生との会話です。
修習生;「1800万円の借金を抱えています。」
私;「凄い金額ですね。」
修習生;「修習生になるまでに生活費と学費で1500万円、修習生になって貸与制に移行したので、300万円が上乗せされて、1800万円になりました。」
私;「弁護士になってからの返済が大変ですね。」
修習生;「死ねば何とかなるかなと思って・・・。親には相続放棄をしてもらったら良いと思います。」
私;「死んでも何も解決はしません。死ぬなんてこと考えないで下さい。」
修習生; 「奨学金関係の学費ローンの場合、保証人への追求はしないと聞いているので、保証人になってもらっている親には相続放棄をしてもらったら迷惑を掛けないと思います。」
私; 「そう言う問題ではないでしょう。それに、保証人に追求しないとは限らないし、こんなことのために死んでどうするんですか。」
その後の会話内容は割愛させて戴きますが、修習生は終始笑って答えていました。
それが悲しかったです。。。
なぜなら、それは、その修習生が深刻に考え、そして、行き着くところまでいきついたことの証左だからです。
どん底まで行けば、行き着くところまで行き着けば、後は明るく振る舞うしか方法はありません。
司法改革を進めた人達が責任を取るべきというのは、これまでも散々言ってきましたので、これ以上は申し上げません。
しかし、これ以上、司法改革を「改革」するのを阻止しようとすることだけは止めて戴きたいと思います。
某弁護士会では、会員からの求めにもかかわらず、日弁連から意見照会されている法曹人口に関する提言案について、会員集会はおろか、書面を会員に配付することについてさえ消極的だというのですから、あきれる以外ありません。