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2012.07.19
兵庫県弁護士会所属の津久井進弁護士が「大災害と法」という著書を岩波新書から出されました。
私も未だ読んではいませんが、津久井弁護士の軽妙でわかりやすい語り口には定評があり、上記著書もきっと「大震災と法」についてわかりやすく解説されていると思います。
それほど高価なものではありませんし、皆様もお手にとってご一読戴ければと思います。
私も是非拝見したいと思っています。
私自身は弁護士会副会長としての職務に忙殺されており、なかなか東北に飛ぶことができないでいるのですが、震災関連の委員会の担当副会長をしてますので、東北大震災のお話を伺う機会は多いと思います。
東北大震災のお話を伺っていると本当に無力感・徒労感に襲われます。
・ 働き盛りなのに仕事がなく、家族も失い、絶望感からお酒やギャンブルに逃避する人が多い。
・ 義援金が集まっても夢と希望が持てない。
・ ボランティアがいなくなってしまった。
・ 二重ローンが組めずに立て替えも高台移転もできない。
※住宅ローン減免制度については日弁連の下記ホームページをご参照下さい。
http://www.nichibenren.or.jp/activity/human/shinsai/loan.html
・ 行政の担当者3名で120もの事業計画をしなければならず、担当者は過労死しかねない。
等々
原発の問題を含めると、更に深刻な問題が多々あります。
また、上記実情も非常に局所的な実情なのかもしれません。
外部からはもどかしい思いをしますが、きっと外野の人間にはわからないこともたくさんあるのだと思います。
ただ、「木を見て森を見ず」という言葉にあるように、外野の人間でなければ見えないこともあるかと思います。
有効な意見交換ができればよいのですが、なかなか難しいのでしょう。
津久井弁護士の著書を拝見して、我々専門家としてできること、しなければならないことを考えたいと思っています。