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2013.02.19
各ブログでも話題になっておりますが(http://kounomaki.blog84.fc2.com/blog-entry-635.html)、平成25年2月8日に「法科大学院を中核とする法曹養成制度」の見直しを求める決議を可決しましたhttp://www.chiba-ben.or.jp/wp-content/uploads/2013/02/f139b6961499f3c1fabf229828746ff1.pdf。
兵庫県弁護士会でも昨年12月の総会決議に千葉県弁護士会と同様の決議の趣旨を上程しようとしていたのですが、総会決議に上程すること自体に反対されてしまい、総会決議を上げることができませんでした。
兵庫県には、法科大学院が5校もあるので(うち2校は既に入学募集停止済み)、上程さえ叶いませんでしたが、千葉県弁護士会でも、弁護士自身が法科大学院の実務家教員として、或いは、設立に深く関わっているとの事情はさほど変わらないと思いますので、本当に大変だったと思います。
千葉県弁護士会の役員の皆様及び会員の皆様のご尽力及びご英断に心から敬意を表したと思います。
弁護士会が決議を出そうと出すまいと、その前に法科大学院自体が破綻すると思います。入学者自体が激減しているからです。例えば、未確認情報ではありますが、入学定員3名のところで受験者数が3名という法科大学院が出ているそうです。
受験日程を1日にしてしまうと他の大学院と重なる場合等があることから複数の受験日程を設けて、受験者数をかさ上げしてもこのような状態なのです。入学者数を確保するために2度目の法科大学院入学者には授業料無料といった特典を与える法科大学院が何年か前に話題になりましたが、既に泥縄状態です。
これほどまでに法科大学院側の努力もむなしく、入学者数が減り続けているのです。そして、各法科大学院は、大赤字が毎年累積していくと思います。授業料に転嫁すると入学者激減に益々拍車が掛かることになり、授業料を上げることができない一方でどうしても多額の経費がかかってくるからです。補助金も徐々に削減されています。
もともとの制度自体に無理があったのです。
私達は、それに警鐘を鳴らしてきました。
私達の考えが正しいことが証明されても、全くうれしくないのです。
一刻も早く制度改変をするべきであると思います。