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2014.09.11
今年の司法試験合格者数は、1810人でした。
合格された皆様おめでとうございます。
本当に大変なのはこれからだと思いますが、一つの目標をクリアすることは自分に自信を持つ上で非常に大切なことだと思います。
これから就職難、経営難、依頼者や相手方とのトラブル等々大変なこともあろうかと思いますが、弁護士としての仕事はやりがいがありますので、是非頑張ってください。応援しています。
ところで、この合格者数をどのように評価するかですが、事前の噂では「2000人からあまり減らないだろう」というのがおおかたの予測でしたから、案外人数は減ったと思います。
この点、司法試験合格者の最低点が昨年よりも低くなったことから、合格レベルを満たす人が2000人から1800人に減ったのだとの見方もできます。
しかし、私は、自民党と公明党の緊急提言・緊急提案が功を奏したのだと見ています。やはり政治の力は大きいです。
なぜなら、合格レベルを一定に満たすという発想があったとしたら、500人から段階的にであったとしても、合格者数を2000人にまで激増させることはできなかったはずだからです。
2000人から1800人への200人の合格者減は、「激増維持」から「微減」に舵を切ったとして一定の評価はできるかもしれませんが、これまで弁護士が増えすぎたことによる社会的弊害は、この程度では到底取り繕えるものではありません。
兵庫県弁護士会では、昨日、会長談話を発表させて頂きました。
おそらく全国各地の単位会で会長談話を出していると思いますが、これだけ多くの弁護士会が社会に警鐘をならすことの意味を社会全体で考える必要があると思います。
弁護士は、弁護士としてのプライドがあります。社会正義や他者の人権擁護のために頑張っても自分の利益のために頑張れる人はそう多くはありません。皆、他人のため、社会のために警鐘をならしているのです。
来年の合格者数を500人にしたとしても、これまでの弁護士激増政策による社会的弊害はこれから益々表に出てくるでしょう。
日弁連執行部の方々、これまで司法改革を進めてきた弁護士の方々、反省どころか未だに開き直って進めている弁護士・大学関係者の皆様には、猛省を求め続けたいと思います。
追伸
昨日のとある会合で「毎日武本先生のブログ拝見しています。短いので良いので更新してください。」と熱烈に某先生から頼まれたので、久しぶりにブログを更新させて頂きました。N先生見て戴けいらっしゃいますか。
このような方がいらっしゃることがよくわかりましたので、これからは少しずつでも更新させて頂きたいと思います。
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