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2015.08.13
京都弁護士会の現会長である白浜哲朗先生は、長年弁護士人口のチェックをしておられるのですが、ブログで弁護士人口の推移に地域差があることについて書かれています(http://www.shirahama-lo.jp/blog/)。
兵庫県弁護士会でも850名までは右肩上がりで毎年激増していたのに、ここ最近は、850名前後の会員数で推移しています。
これは、白浜先生も書かれていますが、本当に不思議な感覚です。
なぜなら、他会(他県の弁護士会)からの登録換え希望者の入会調査が毎月のように行われ、毎年12月には何十人もの新人弁護士が兵庫県弁護士会に入会してくるからです。
会員数が増えないと言うことは、2つのことを意味します。
一つは、市場原理が働き、その単位会では、弁護士数が飽和状態をとうに超えており、これ以上弁護士の数が増えようがないということです。
もう一つは、弁護士の登録換えや廃業(請求による登録抹消)の数も増えていると言うことだと思います。
司法試験合格者の激増に伴い、弁護士は急増し、全国での弁護士数は今や3万6000人を超えています。毎年増えた弁護士はどこかの単位会で登録しているのですから、各単位会の人数も増え続けていくのが道理のはずだからです。
確かに、1年前くらいまでは、毎月、入会調査の件数が5名から10名程度だったのが最近は、2名とか全く入会調査がないといった月も出てきました。
地方の弁護士会の人数が増えないとすると、考えられるのは東京や大阪といった大都市に吸収されているとしか考えられません。
弁護士の数が増え、地方の単位会弁護士数も飽和状況を超え、今度は、大都市に環流していると言うことなのでしょうか。
その行き着く先は、その先は、一体全体何が見えてくるのでしょう。
夏の怪談にしても、あまりに怖くて考える気力も失せてしまいそうです。