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2018.02.13
実は、2年前に兵庫県弁護士会内から日弁連副会長を選出することになった際も、私は日弁連副会長選挙に立候補しました。すると、私が日弁連副会長に当選することを阻止するため、当時の兵庫県弁護士会の現役会長も立候補されました。
他の単位会(福岡や仙台等)ではあるようですが、兵庫県弁護士会では、現役の兵庫県弁護士会の会長が次年度の日弁連副会長に出馬するというのは、過去1度もありませんでした。
その理由は、現役の会長が立候補し、選挙運動をしていたのでは、会長の職務がおろそかになるということでしょう。また、兵庫県弁護士会の会長を務めた翌年は、日弁連理事、兵庫県弁護士会の常議員会議長や職員人事委員会の委員長等々の役職を務めることになっていましたから、万一、現役会長が日弁連の副会長になってしまえば、これらの役職が宙に浮いてしまうということもあります。
もし、私が兵庫県弁護士会会長時代に同じことをしたなら、どれほど批判され、ネガティブキャンペーンが張られていたかわかりません。これは、単なる推測ではありません。実際、私が兵庫県弁護士会副会長に就任した際、「兵庫県弁護士会の副会長の任期中に兵庫県弁護士会の会長選挙に出る等してはならない。副会長の職をおろそかにしてよいはずがない。言語道断である。」ときつく釘を刺されました。結局、私自身、兵庫県弁護士会の方の副会長職に専心するべきだと考え、多くの方々の期待はありましたが、副会長時代に兵庫県の会長選挙に立候補をするようなことはしませんでした。
この理屈でいうと、副会長であった私が会長選挙に出るより、兵庫弁護士会の会長が日弁連の副会長選挙に出ることの方が、より罪が重いということになるでしょう。しかし、私に「副会長の身で政治活動などしてよいはずがない。言語道断である。」といった方々が、兵庫県弁護士会約60年の歴史上初めての現役の兵庫県弁護士会の会長の選挙出馬に、「会長職がおろそかになる。」とか「会長の身で政治活動などしてよいはずがない。」とか「翌年に予定されている多くの役職をどう考えているのか。」など当然と思われる批判の声を上げることは一切ありませんでした。かえって現役会長の出馬を応援しておられました。
ダブルスタンダードとはこういうことでしょうか。
更に言えば、2年前の兵庫県弁護士会内の日弁連副会長選挙には、当時の日弁連執行部および次期日弁連執行部の一部の方が対立候補者を立てる活動及び応援する活動をしていたことをよく伺いました。
現役の日弁連執行部ないしは次期執行部の方が単位会内の選挙に首を突っ込むなどということは寡聞にして聞いたことがありません。
日弁連執行部は、準公人のはずであり、もし、本当に、日弁連執行部の方がそのような活動をしていたとしたら、非常に問題があると思います。
本当に不思議で残念なことが弁護士会の中では起こります。