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2019.09.01
「黒猫のつぶやき」さんがブログをこれ以上更新しないことを宣言されました。
⇒ http://kuronekonotsubuyaki.blog.fc2.com/blog-entry-1210.html
黒猫さんは、本当に頭脳明晰で、ブログに記載されていることは、いずれも内容が的確だっただけでなく、文章もずば抜けて素晴らしく、賢さが文章からわかりました。
黒猫さんがブログを止められることは、本当に残念です。
でも、黒猫さんが法曹界に見切りをつけ、法曹養成が良くなる可能性もなくなったので、筆を折るという気持ちは痛いほどわかります。
私もいくら活動をしても司法制度がなかなか良くならないことに焦りと絶望、そして、虚しさに何度も襲われてきました。
長い間、本ブログを更新していなかった主な理由がこれら絶望感からきていることも否めないです。
黒猫さんに司法制度をよくするために時間や労力を使うなんて「時間の無駄」「労力の無駄」と言われれば、その通りかもしれません。
黒猫さんのように賢明だと余計にそれが耐えられないことだと思います。
でも、私は希望を捨てないつもりです。
人を、弁護士を、そして、言葉の力を信じているからです。
私の人生が終わるまでには良くならなくても、いつの日か司法改悪以後の現在の司法制度の反動が必ず来ます。
戦後、司法試験制度が裁判官・検察官・弁護士で共通の司法試験となり、司法研修所に入所して、法曹三者が同じ修習(教育)を受けるようになったように、いつか司法試験合格者の数が大幅に減らされ、法科大学院制度が廃止ないし選択制にされ、そして、司法研修所が2年に戻る日が来ると思っています。
人の人生は短いです。人の力ははかないです。
よって、私が生きている間に司法制度が変わることは無理かもしれません。
でも、あきらめなければ、いつかは長い歴史の中で、適正な制度に変わるはずです。
黒猫さんのブログは、その時、再認識されることと思います。
実は、何年か前に私たちが主催する会合に黒猫さんは来てくれました。
目の前にいたはずなのに、名乗ってくれなかったので、直接お話する機会とはなりませんでしたが、黒猫さんといつの日か笑って語り合える日が来れば、うれしいです。
長い間、黒猫さんお疲れさまでした。
そして、本当に有難うございました。
黒猫さんが法曹養成制度を少しでも良くしようと奮闘されたこと私たちは決して忘れません。