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男女共同参画の観点からクオータ制による選出方法を選ばないということ

2021.10.12

 

 日弁連副会長の選出方法には、各弁連から選出される13名とは別にクオータ制という女性枠があるというお話を先日のブログでご紹介しました。

 クオータ制枠により、毎年、全国の女性弁護士2名に日弁連副会長になるチャンスが与えられることになります。

 2017年12月8日の日弁連総会でクオータ制が決議され、2018年度からクオータ制により女性の日弁連副会長2名が選出されるようになりました。
 実は、私は、同年以降、兵庫県弁護士会から選挙で選出される年以外は毎回クオータ制による日弁連副会長選にも立候補しています。
 ちなみに、クオータ制による女性の日弁連副会長は、選挙ではなく、特別委員会の審議によって決まります。特別委員会の協議内容や選出基準等は外からではわかりません。

 昨年も私は、全国から530名近い推薦人を集めてクオータ制による日弁連副会長に立候補したのですが、見事落選しました。

 今年のように兵庫県弁護士会から選挙で日弁連副会長が選ばれる年の場合であっても、クオータ制による方法と当会の選挙の両方に立候補することもできると思います。

 でも、「二兎を追う者は一兎をも得ず」です。

 どちらか一方のルートでもなかなか日弁連副会長になれないのに、時期も重なる両方のルートをを同時に目指すのは事実上不可能です。

 当会から選挙で出られる可能性がゼロでない以上(きわめてゼロに近いとしても)、当会の選挙による立候補の方に集中すべきだと考えます。

  そうでなければ、女性の日弁連副会長の人数は増えません。

 よって、男女共同参画の観点からしても、今回はクオータ制による立候補は避け、兵庫県弁護士会内の選挙による方法で日弁連副会長になることに挑戦します。

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