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2024.01.23
名古屋での公聴会での杉本みさ紀弁護士による及川智志候補の応援演説原稿を貼り付けます。
御覧戴ければ幸いです。
引用はじめ
「60期の杉本です
弁護士17年目に入ったところです
愛知県弁護士会の西三河支部で、地域密着型の仕事をしています
私の事務所は3人体制で、私60期のほか、66期、74期の弁護士がいます
60期以降の世代が弁護士人口の多くを占め、これからもその傾向は進んでいくわけですが、74期、まだ2年目に入ったばかりの若い先生の様子を見ていて、「やはり伸び伸び仕事することが大前提だな」と実感しています
「これが先輩のやり方だよ」というより、懲戒とか最低限のマナーを伝えたら、あとは自由にやってもらって、「困ったら、いつでも聞いてね」という雰囲気にしておくことがとても大事だなと心から実感する毎日です
私は4年前の選挙のときから及川さんをずっと応援しています
弁護士の仕事も社会全体のことも広く深く考えている及川さんと接すると、「私も人権擁護と社会正義の実現のためにがんばろう」と原点に返ります
こんな人と同じ業界で仕事ができて嬉しいな、弁護士になってよかったな、と思います
私は40歳で弁護士になりました
弁護士になる前からやっている仕事を、二足のわらじで今も続けています
たいした能力もないのに二足のわらじを履くので、弁護士の本来業務のスキルを上げることができず申し訳ない気持ちはありますが、世の中のニーズに応えていくのもひとつの道かなと思ってやっています。
ご存じかもしれませんが、今この国では、住まいが無い人が結構いるのです
貧しい、身寄りがない、高齢、障害がある、前科があるといった理由で部屋が持てない、借りられない人です
そういう人の住まいを確保する事業をする公益法人で仕事をしており、助言したり、企画したりということのほかに、ゴミ屋敷を片付けるという現場の仕事もしています
実は、及川さんとは、会長候補者として出会うまえに、こちらの仕事で、関東と中部という地域は違いますが、住まいの支援に取り組む人として、既に出会っていたことを、あとで知りました。
直接お会いしたことはなかったのですが、住まいの支援に取り組む人たちが入っているメーリングリストに、時々及川さんが投稿されていて、その存在を知っていました。
住まいの支援が必要なひとは、お金がないとか、障害があるとか、DV被害とか、いろいろ複雑な事情をかかえていることも多く、個別の支援だけでもたいへん体力を使います。
更に、関係者間で連絡を取り合い、支援のしくみをつくったり、よりよくしたりすることもやっているので、エネルギッシュな人だなあと思っていました。
その後、直接お会いすることになって、想像どおり、誠実で、熱心な弁護士さんだと思い、とても嬉しかったことを覚えています。
ここでは、不動産業界、福祉業界の人と関わります。医療、行政分野の人とも一緒に動きます。司法業界でも、例えば矯正施設とか更生保護とか、弁護士が普通あまり縁のない人たちともよく一緒になります。
そこで実感するのです
いろんな業界の特に現場の人たちは、「今のままでは、まずい」と思っていることを
なにが「まずい」かというと、「支える人が足りない」「支える側の力がもう限界」ということです
社会は、支える人と支えられる人に二分されるわけではなく、支えたり支えられたりしています
後見人として認知症のおばあちゃんを支える私は、自宅では介護中の両親がケアマネさんヘルパーさんに支えられ、自分が体調を崩せば医療に支えられるわけです
そういう支えあいの社会を前提として、支える側の人が足りない、支える側のエネルギーが足りないということです
これは、世の中が全体的に人手不足ということに加え、いろんな手続が複雑だったり、書類が多かったり、一方で、配慮すべきことがらに社会がどんどん気づいたり(これ自体はとても大切なことです)、声をあげる人が増えたり(これも大切なことです)、そんなことが関係しているような気がします
現場の人たちとは、よくそういう会話になります
そして、弁護士が何とかできないかいう趣旨の声をききます
正式な法律相談ではなく、日ごろの小さな課題を共有したり、愚痴を言いあったり、そういう中に社会のしくみにたいする疑問、アイデア、変革へのヒントなどが隠れています
ですが、現場はつねに忙しく、小さな気づきや発せられたかよわき声は、その場で拾い上げないと、次の課題がすぐにやってきてしまいます
前の課題は、現場では何とか解決されてしまいます
もしかすると、若い弁護士たちが、弁護士会の運営や、会長選挙に関心を寄せにくくなっているとすれば、同じようなことかもしれないとも思います。